賃貸物件でオール電化とプロパンガスどちらが電気代に有利?特徴や選び方のポイントも紹介
賃貸物件を探していると、「オール電化」と「プロパンガス併用」という違いに悩んだ経験はありませんか。とくに電気代が気になる方にとって、どちらを選ぶかは大切なポイントです。この記事では、オール電化とプロパンガス併用のそれぞれの特徴や光熱費の違いを分かりやすく解説します。住まい選びでぜひ知っておきたい電気代の節約術や、生活スタイルに合わせた最適な選び方までしっかりご紹介します。これを読めば、毎月の光熱費がどう変わるのか、具体的なイメージを持つことができます。
オール電化とプロパンガス、それぞれの光熱費の違い(賃貸物件における基本的な違いと電気代への影響)

賃貸物件をお探しの方にとって、光熱費の差は大きな関心事です。ここでは、オール電化とプロパンガス併用の一般的な光熱費傾向をわかりやすく比較いたします。
まず、オール電化の場合は電気のみの契約となり、ガスの基本料金が不要です。そのため契約が一本化され、光熱費管理が簡便になるメリットがあります。例えば、電気料金の基本料金だけで済むため、電気とガスの基本料金が二重にかかる併用物件より有利になるケースが少なくありません(例:基本料金 1件:約1,716円 vs 併用:2,810円前後)。このように基本使用料の差からも節約効果が期待できます。
次に、実際の月間光熱費の目安を表にまとめました。参考として一般的な一人暮らしの場合の平均額も併せてご紹介いたします。
| 種類 | 月平均(電気+ガス) | 特徴 |
|---|---|---|
| オール電化(エコキュート等) | 約10,700円 | ガス代なし。深夜電力活用で給湯コスト抑制。 |
| プロパンガス併用 | 約11,500円〜12,000円 | ガス料金が高く、月々の光熱費が割高になる傾向。 |
| 都市ガス併用 | 約8,800円 | 都市ガスの単価が比較的安く、併用でも光熱費が抑えられることも。 |
(数値例:オール電化:10,700円/プロパン併用:11,469円/都市ガス併用:8,859円程度)
ただし、オール電化がお得になるかどうかは、給湯設備の種類や生活スタイルがカギとなります。特に「エコキュート」を利用する場合は電気温水器に比べて消費電力が少なく、深夜料金の活用により費用が大幅に抑えられる傾向があります。一方「電気温水器」では、使用しなくても深夜電力の契約による基本料金が二重になり、かえって光熱費が高くなる場合もあります。
したがいまして、「電気代が気になる方」は、まず給湯設備が何か、また日中より夜間に電気を多く使う生活かどうかを確認することが、どちらが費用面で有利になるか判断する上で重要な視点となります。
オール電化賃貸の特徴とそのメリット・注意点(光熱費との関係を中心に)

オール電化賃貸では、主に次のような設備が導入されています。まず、調理には「IHクッキングヒーター」が用いられています。磁力で鍋自体を加熱するため、高い熱効率と安全性が特徴です。また、給湯には「エコキュート」や「電気温水器」が使われます。特にエコキュートは外気の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプ技術を用いており、同量のお湯を沸かすなら電気温水器に比べて電気使用量が少なく済む点は大きな利点です。加えて、床暖房も電気式や温水式が採用されることがあります。これらの設備は、電気代に与える影響を左右する要素となります。
オール電化の大きなメリットの一つは、ガス代が不要で光熱費が一本化できる点です。電気だけの管理になることで請求や予算の把握がしやすくなります。また、IHは火を使わないため火災の危険が少なく、切り忘れ防止や空焚き防止機能によって安全性が高まります。さらに、キッチンの掃除が簡単で煙やにおいも抑えられ、夏場の調理も快適です。エコキュートは深夜に安い電力でお湯を沸かし、昼間の使用に備えるため、使い方次第では光熱費の節約につながります。災害時には、停電しても貯湯タンクに残ったお湯や水を生活用水として活用できる点も心強いです。
一方で注意すべき点も存在します。まず、オール電化向け電気料金プランでは夜間料金が安い反面、昼間の電気代が高く設定されており、日中に多く電気を使う生活スタイルでは光熱費が高くなる傾向があります。また、エコキュートなどの貯湯型給湯器では、タンクのお湯を使い切ると再び沸かすまで時間がかかるほか、設定や容量が不適切だと昼間に電気代の高い時間帯に自動沸き増しが働き、費用がかさんでしまいます。停電時は調理・給湯・暖房など、すべての設備が使用できなくなる点にも注意が必要です。加えて、エコキュートは設置スペースが大きく、騒音や振動が問題になることや、集合住宅では導入自体が難しい場合もあります。
下表は、オール電化賃貸でよく見られる設備と、それが電気代や生活にどう影響するかを整理したものです。
| 設備 | 特徴 | 電気代や生活への影響 |
|---|---|---|
| IHクッキングヒーター | 火を使わず高効率。安全機能も豊富 | 調理効率が良く掃除も簡単。調理器具はIH対応が必要 |
| エコキュート/電気温水器 | 深夜にお湯を沸かして貯湯。エコキュートは省エネ性高い | 夜間を活用すれば光熱費削減。ただしお湯切れや昼間の沸き増しに注意 |
| 床暖房(電気式・温水式) | 床全体を温める暖房。快適性が高く静かな暖房方式 | 電気式は電力使用量が大。温水式はエコキュートと連携すれば効率的 |
全体として、オール電化賃貸は安全性や管理のしやすさ、深夜プランを活かした節約の余地など魅力が多いですが、ご自身の生活時間帯や電気使用量の傾向をしっかり把握したうえで選ぶことが大切です。賢く使えば、毎月の光熱費管理も無理なくできて安心です。
プロパンガス併用(電気+ガス)の賃貸の特徴と注意点(電気代視点で)
プロパンガスを併用した賃貸物件では、給湯や調理にガスを使用し、その他の生活エネルギーは電気で賄うスタイルが一般的です。そのため、光熱費は電気代とガス代の合算となります。都市ガスが利用できない地域では、プロパンガスが唯一の選択肢となるため、必然的にその方式を選ばざるを得ないケースも多く見られます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エネルギー構成 | 給湯・調理にガス、その他に電気を使う、両方併用の形 |
| 光熱費傾向 | ガス代が高いため、合計ではオール電化より割高になる傾向 |
| 停電時の安心感 | ガス湯・ガスコンロは使えるため、断水・停電時に安心 |
たとえば、関東地方の例では、オール電化の電気代が月額1万1,867円に対し、電気+プロパンガス併用の合計は1万0,110円となり、オール電化よりガス併用方式のほうが毎月約1,750円安くなるケースもあります。ただし、これは地域や物件によって異なるため注意が必要です。
プロパンガスは都市ガスに比べて供給インフラの違いから単価が高く、自由料金制のため、同じ地域内でもガス会社によって料金差が大きく出ることがあります。したがって、ガス会社やプランを事前に確認し、適切かどうか判断することが重要です。
電気代を抑える工夫としては、例えば電気を使う家電(洗濯機や炊飯器など)は、できるだけ夜間の安い時間帯に使うようタイマーを設定することが有効です。また、万一停電が生じた場合でも、プロパンガスは給湯や調理に使用できるため、生活の安心感がある点も見逃せません。
電気代を抑えるためのポイントと選び方の視点
電気代が気になる方に向けて、オール電化とプロパンガス併用の賃貸物件を上手に使い分ける方法をお伝えします。まずはオール電化の節約術から見ていきましょう。
オール電化賃貸では、深夜や夜間に電気料金が割安になるプランが一般的です。洗濯機や炊飯器、食洗機にはタイマーを設定して、夜間に作動させる習慣をつけましょう。こうした家事を夜にまとめるだけで、電気代節約に大きな効果が期待できます。
エコキュートや電気温水器は設定次第で電気の使い方に差が出ます。使用量に応じてモードを切り替え、省エネモードや「おまかせ設定」を活用し、沸き上げ温度や湯量を調整すると効率良く電力を使えます。
さらに、部屋の断熱性を高める工夫が節電につながります。窓に断熱シートや遮熱カーテンを使えば、冷暖房の効率が上がり、電気代を抑えられます。
一方、プロパンガス併用の賃貸でも電気代を下げる工夫は可能です。昼間に使用する電気を控え、家電を使用する時間帯を夜間にずらすことで、電気料金の高騰を抑えられます。特にプロパンガス利用時は光熱費全体が高くなりがちなので、電気の使い方の工夫が大切です。
最後に、ご自身の生活スタイルに合わせた選び方の視点をご紹介します。
| 生活スタイル | おすすめの選択 | 節約ポイント |
|---|---|---|
| 夜間の家事が多い/深夜帯利用が可能 | オール電化賃貸 | 深夜料金を活用、エコキュートやタイマーの設定 |
| 昼間に自宅にいる時間が長い | プロパンガス併用も視野に | 昼間の電力使用を最小限に、効率よく使う |
| 住まいの断熱性能が高い | オール電化向き | 冷暖房の効率が上がり電気使用量抑制 |
ご自身の「お湯の使い方」や「電気使用の多い時間帯」などを客観的に見ながら、オール電化とプロパンガス併用、どちらが向いているかを判断するとよいでしょう。
まとめ
賃貸物件におけるオール電化とプロパンガス併用の特徴についてご紹介しました。それぞれ光熱費の構成や目安、生活スタイルによる向き不向きがあるため、どちらが自分に合うかをしっかり見極めることが大切です。光熱費を抑えるポイントを知っていれば、毎月の負担を軽減することも可能です。物件選びでは単に「安い・高い」だけでなく、ご自身やご家族にとって無理なく快適に生活できる環境を、ぜひ納得いくまで比較・検討なさってください。
